合戦の起こり記事一覧

 日本全国の農業生産力や経済力が、飛躍的に発展した戦国時代(室町後期〜安土桃山期)では、その時代を生きた戦国大名の力も大きく向上させる事になったので、合戦規模や戦い方も以前の時代(鎌倉期〜室町前期)と比べて遥かに大きなものと変貌していました。長期化の合戦が可能となり、兵力動員規模も大きくなり、大軍同士の対決というのが、日本各地で起きました。大軍同士が合戦するという事になれば、兵士が個々バラバラで闇...

今記事では戦国期の有名な合戦の1つ『川中島の戦い』の発生経緯などを中心に少し紹介させて頂きたいと思っております。川中島の戦いとは越後国(現:新潟県)の有力戦国大名・長尾景虎(後の上杉謙信)と甲斐国(現:山梨県)の戦国大名・武田晴信(信玄)が11年の間に5度に渡って、『北信濃国(現:長野県北部)の領有権』を巡って戦った総称となっています。5回に渡る戦いの総称および発生年は以下の通りであります。第1次...

西暦1560年6月、前年に混戦極めた同族争いを制し尾張国(現:愛知県西部)を手中に治めた織田信長(当時27歳)が、駿河遠江国(現:静岡県)と三河国(現:愛知県東部)を領し、「東海道一の弓取り」と謳われた有力戦国大名・今川義元(42歳)を討ち取った『桶狭間(別名:田楽狭間)の戦い』は、日本三大奇襲(他の2つは河越夜戦と厳島の戦い)の1つに数えられ、戦国史上でも有名な合戦の1つであります。この桶狭間で...

古くから日本国内有数の風光明媚な景勝地(日本三景の1つ)・「安芸の宮島」として有名であり、江戸期から「厳島詣」として観光地として栄えて、1996年にユネスコ世界文化遺産にも登録され、現在でも国内外からの観光客で殷賑を極める『厳島(宮島)』ですが、1555年10月、5年前に漸く安芸備後国(現:広島県一帯)を基盤に戦国大名として自立した『毛利元就』と、周防・長門(現:山口県一帯)の2ヶ国を中心に中国・...

以前の記事では、安芸国(現:広島県東部)の戦国大名・毛利元就(兵力:4千)と周防長門国(現:山口県)の大内氏の支配者・陶晴賢(兵力:2万)が戦った「厳島の戦い(1555年)」がおこった主因を『富の島・厳島の争奪戦であった』と紹介させて頂きましたが、今記事では、兵力差で圧倒的に不利であった元就が晴賢に勝利できた大きな理由が、(よく言われる元就の謀略の成果ではなく)、『元就が瀬戸内海を制した(制海権を...